パワースポット!神仏習合の神社「魔王天神社」を紹介 | 全国パワースポット案内所
目次
剣と風の神を祀る【魔王天神社】とは
当社は、「魔王天」という仏教の世界観を表す名称を持つ神仏習合の神社で、裏の魔王の山を神とする自然崇拝を根本としており古代信仰の延長上にあるものとされ、神殿を持っていないことが特徴的である。
4月18日例祭日には、神楽が奉納され古代信仰の研究者がしばしば訪れるという。
境内までは急な100段ほどの石段を登る。
拝殿の後ろには、おびただしい奉剣が御幣の代わりに祀られ、大きい三叉戟(さんさげき)、3本も祀られている。
三叉戟とは3つの穂を有する槍で、武器としてのほか、漁業にも使用された。
ギリシア神話、及びローマ神話の海の神であるポセイドンやネプトゥヌス、インド神話におけるシヴァの武器とされる。
御由緒
当社は、西八代郡下部町の熊野神社近くに承和3年(836)、大夫正信が創建し、享禄元年(1528)神慮により現社地に遷宮された。
また、この社中に古太郎坊という小詞があり、後に道開きの神として富士の中腹、小御嶽に遷座して小御嶽権現と称して、現在の富士山小御嶽神社の元となったといわれている。
当社には本殿はなく魔王の山をご神体としてとして拝礼している。
「魔王天」という名は、天部の下から六番目の他化自在天(たけじざいてん)に由来(魔王天、第六天(大六天)とも言う)する。
本殿には沢山の鉄剣が奉られており、剣の神は風を切り分けることが出来ると考え、作物を風の害から守ってくれる風の神様「おだいろーさま」として村民に信仰されている。
台風などで農産物に風の被害が予想されるときには無事を祈ったとされている。
魔王という恐ろしい名の神であること、経津主神という剣を神格化した武神であることから、先の大戦には、弾よけの神、武運長久の神として近郷近在から信仰をあつめた。
古代史の研究家によると大六天・魔王天の神社はかなりの数あったといわれているが、明治の廃仏毀釈のより、魔王天のような天部の名のついた仏教的神社は廃止された。
神社名は改名を余儀なくされ、天神社(祭神 菅原道真 すがわらのみちざね)に改変した神社が多かったといわれているが、当社は、村人が魔王さまの名前を変えることなど恐れ多いとしたためか、中央の省庁から離れた神社であったためか、現代までこの神社名が奇跡的に残された。
御祭神
剣の神:経津主命(ふつぬしのみこと)
日本神話の神、「日本書紀」で天照大神(あまてらすおおみかみ)の命を受け、武甕槌神(たけみかずちのかみ)とともに大国主命(おおくにぬしのみこと)に出雲の国譲りをさせた神。
創建
承和3年(836年)
ご利益
台風除け、武運長久など
アクセス
所在地
〒401‐0320 山梨県南都留郡鳴沢村7585‐2
お問い合わせ先
TEL:04‐7154‐7377
交通機関
【公共交通機関のご利用】
最寄駅:富士急行線河口湖駅からバスで20分
最寄バス停:鳴沢停留所から徒歩6分あるいは樹型溶岩前停留所 徒歩2分
【自動車のご利用】
中央自動車道河口湖ICから約15分 ※駐車場有
ホームページ
富士山の神社:http://www.fujisan-jinja.com/yamanashi/maouten/index.php
※公式HPなし
マップ
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