会津文化の祖神祀るパワースポット【伊佐須美神社】
目次
【伊佐須美神社】とは?
「伊佐須美神社」(いさすみじんじゃ)とは、福島県大沼郡会津美里町に鎮座する神社です。会津盆地の南縁の宮川沿いに鎮座し、陸奥国二宮・会津総鎮守でもあります。
「会津」という地名は、崇神天皇の御代に派遣された四道将軍のうちの2人で、北陸道を進んだ大毘古命と東海道に進んだ建沼河別命が会津で行き会ったことに由来すると言われています。2人が会津の開拓神を祀ったのが伊佐須美神社の創祀とされています。
会津地方では、古墳時代には既にヤマト王権特有の大型前方後円墳が築造されており、王権勢力の東北地方への伸長の実情を考える上で重要な要素を担う神社となっています。
社殿は2008年の火災で焼失しているが、仮社殿を設けた上で、再建中(2014年時点)です。また、文化財として、室町時代の朱漆金銅装神輿(国の重要文化財)をはじめ、多くの社宝や天然記念物、神事を現在に伝えています。
御祭神には、伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冉尊(イザナミノミコト)、大毘古命(オオヒコノミコト)、建沼河別命(タケヌナカワワケノミコト)を祀っています。総称して伊佐須美大明神と呼ぶこともあります。
伊佐須美大明神は、日本の国土創成の祖神として、また会津国を中心に広くは東海、北陸、東北を開拓し、農林、水産、漁業、商工、土木、建築、交通運輸のあらゆる殖産興業の道を授け給わった会津文化の生みの祖神であり、守護神です。
古来から延命長寿、地相、家相、方位、日柄等の由縁する諸々の災難を除いてくださっていたそうです。このほかにも、厄除け、開運、結婚、旅行、営業、交通、病気等、あらゆる事象において限りない御神徳がある、とされてきました。
【伊佐須美神社】の見どころ
伊佐須美神社の拝殿近くには、薄墨桜の御神木があります。薄墨桜は、会津五桜の1つとされており、会津美里町指定天然記念物にも指定されています。
また、年間の祭事としましては、毎年5月5日には「砂山祭」が執り行われます。会津地方では、古くから塩を求めることが容易ではなかったため、塩に不自由しないための祈願として塩を作る神事となっています。
7月12日に執り行われる「御田植祭」は、田植えを模擬的に演じて豊作を祈願するお祭りです。国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されています。
【伊佐須美神社】周辺の見どころ
伊佐須美神社には、「あやめ苑」があります。敷地内には150種10万株のあやめが咲き誇り、毎年6月15日~7月5まで開催される「あやめ祭り」が観光スポットになっています。
期間中、多種多様のあやめを楽しめるほか、茶会やあやめ流し踊り等、様々なイベントが開催されるのも見どころとなっています。
【伊佐須美神社】へのアクセス
所在地
福島県大沼郡会津美里町字宮林甲4377
お問い合わせ先
0242-54-5050
交通機関
JR只見線会津高田駅より徒歩で約20分
ホームページ
http://www.aizu-reichi.gr.jp/isasumi/index.html
マップ
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