徳川家七祈願所だったパワースポット【口之宮湯殿山神社】
目次
【口之宮湯殿山神社】とは?
「口之宮湯殿山神社」(くちのみやゆどのさんじんじゃ)とは、山形県西村山郡西川町本道寺にある神社です。
もとは、本道寺という真言宗寺院であり、全国のほかの湯殿山神社と区別する為に、口之宮湯殿山神社と呼ばれています。
明治初頭までは、神仏習合の修験道(羽黒派修験)の山、出羽三山湯殿山派の別当寺4か寺の1寺である月光山本道寺でした。
神社の由来は、本道寺は809年、湯殿山に参拝した空海によって開基されました。空海は、この地にて霧の中で光る老木から大日如来と大黒天2体の仏像を造り、庵に安置したと言われています。
その後、827年、湯殿山大権現を勧請して、伽藍が造られ、これ以降、月光山本道寺と称し、湯殿山4か寺となりました。本道寺は、空海の遺訓もあって、4か寺の正別当として湯殿山の中心的な別当寺となりました。
本道寺は、歴代の領主にも崇敬されました。古くは大江氏の流れを汲む寒河江氏、次いで最上氏の崇敬を受けました。江戸時代には、梁間18間、桁68間という東北一の大伽藍を誇り、湯殿山として徳川氏の七祈願所の1つ、勅許による勅願寺にもなりました。
明治元年には、本道寺の周辺は戊辰戦争の戦場となりました。本道寺は、将軍家の祈願所であったため、新政府軍の攻撃を受け、大伽藍を焼き払われてしまいました。
1874年には、神仏分離令が発せられると、本道寺は寺号を廃して、口之宮湯殿山神社となりました。戊辰戦争で焼き払われた伽藍は、浄財により、1890年に拝殿や本殿として再建されましたが、その規模は往時と比べても大幅に縮小されました。
口之宮湯殿山神社では、御祭神に、大山祇神、大己貴命、少彦名命を祀っています。また、月読命(月山の祭神)・伊弖波神(羽黒山の祭神)を配祀しています。
【口之宮湯殿山神社】の見どころ
口之宮湯殿山神社の見どころは、日本国内で現存している3尊のうちの1尊と言われている「仏足石」がります。神仏習合の名残、とされるものなので必見と言えます。
境内には、地蔵尊があり、神仏習合時代の歴史を偲ばせる雰囲気が漂っています。
この他にも、神仏分離の際に、戦災を免れた本道寺の寺宝は、散逸してしまったものが多いなか、拝殿や境内に安置されているものがあります。
【口之宮湯殿山神社】周辺の見どころ
口之宮湯殿山神社周辺では、要予約の工房が多いようですが、工芸体験ができます。
「月山和紙」、「こけし絵付け」、「月山メノウ細工」、「木の実細工」、「土鈴絵付け」、「つる細工」を体験できるそうですが、どれもここでしか体験できないメニューなのは、もちろんのこと各体験ごとに工人が指導してくださるそうなので、またとない思い出作りができそうです。
【口之宮湯殿山神社】へのアクセス
所在地
山形県西村山郡西川町本道寺大黒森381
お問い合わせ先
0237-74-3565
ホームページ
http://www.town.nishikawa.yamagata.jp/
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