延喜式に掲載される相模13社の1社!相模国の二の宮【川勾神社】とは

延喜式に掲載される相模13社の1社!相模国の二の宮【川勾神社】とは


出典:御朱印・神社メモ https://jinjamemo.com/archives/post-15787.html

目次

相模国の二の宮【川勾神社】とは

当社は相模国の二の宮で、古くから二宮大明神又は二宮明神社とも称され、『延喜式』に掲載される相模13社の1社である。

社伝によると、11代垂仁天皇の頃の創建と伝う。

「川勾」の地名は往古にこの地で押切川が曲流していたことに由来するといわれ(曲がる=勾がる)、川勾神社の名も地名に由来するのだという。

前九年の役(1051~62年)と後三年の役(1083~87年)の折には源義家の奉幣祈願があったとされる。

建久3年(1192年)8月、源頼朝は北条政子の安産を「二宮川匂大明神」に祈願し神馬を奉納し、また、同じ建久年間に社殿造営と社債寄進を行ったとある。

永禄4年(1561年)上杉謙信の小田原城遠征の兵火により社殿が焼失したが、その後の元亀年間(1570年~1573年)に後北条氏によって再建されている。

『川勾神社誌』によれば、当社は小田原城の丑寅の方角に当り、鬼門守護神として後北条氏から格別の崇敬を受けたのだと言う。

天正19年(1591年)徳川家康が朝鮮出兵のため九州名護屋に出陣する際、当社に祈祷札を献上し、御朱印地50石を寄進した。

以後、徳川家の崇敬を受け、江戸時代に入ると毎年正月に江戸城へ登城して神札を献ずるのが例となり、これが幕末まで続いた。

このように、古くから幕府および有力な武家の深き信仰を受けていた古社である。

御祭神

大名貴命(おおなむじのみこと)

大物忌命(おおものいみのみこと)

級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長津姫命(しなつひめのみこと)…風の神・息吹の神。磯長(しなが)の国(相模川より県西部)を開拓した夫婦神。

衣通姫命(そとほりひめのみこと)


出典:御朱印・神社メモ https://jinjamemo.com/archives/post-15787.html

創建

(伝)垂仁天皇(すいにんてんのう)の御世 ※約2000年前

ご利益

国家安泰、殖産興業、安産祈願、大願成就など

見どころ

「国府祭(県無形民俗文化財指定)」の神事「座問答」

国府祭(こうのまち)は、5月5日に相模国の一宮から五宮、そして総社と言われた六所神社の神輿が一堂に集う古代国府総社の祭りである。

座問答は、相武国最大の寒川神社と磯長国最大の川勾神社のどちらが相模国一宮になるかの論争を儀式化したものと云われている。


出典:ブログ三宮通信~比々多神社 http://www.hibita.jp/weblog/?p=5055

伊藤博文公直筆の鳥居額

二宮村出身の医師で教育者で政治家の伊達時が、明治30年(1897年)親交のあった伊藤博文に「川勾神社」の文字を揮毫(きもう/毛筆で言葉や文章を書くこと)してもらい、扁額を奉納している。

伊達家は、敬神崇仏の念厚く、川勾神社の山門から本殿に至る敷石を敷くなど修繕に力を尽くした。

伊藤博文が亡くなった後、追悼和歌集の作成に携わるなど、伊達時は、伊藤博文を深く敬愛していたことが伺える。


出典:たんぽぽろぐ http://momijiaoi.blog.jp/archives/1069580680.html

随身門

鳥居を潜ると石段があり、その先に随神門が現れる。

今となってはかなり珍しい茅葺屋根で、現在も約20年に1度の割合で葺き替えをしており、最近では平成19年(2007年)に葺き替えられた。

左に置かれたのが櫛磐間戸神(くしいわまと)の木像。

右に置かれたのが豊磐間戸神(とよいわまと)の木像。

この2体の随神像は、平安時代後期の作と伝わり、一木造りとしては県内最古のものである。

応永年間(1394年~1427年)、兵火によって社殿などが焼失し、宝物や古史料なども焼失したと伝えられているが、この随神像は運良く難を逃れたと云う。

彫刻には向かない広葉樹で作られていることから、境内にあった御神木を使って作られたと推測されている。


出典:たんぽぽろぐ http://momijiaoi.blog.jp/archives/1069580680.html

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