小野派一刀流祖の眠るパワースポット【常楽寺】
目次
【常楽寺】とは?
「常楽寺」(じょうらくじ)とは、東京都新宿区にある顕本法華宗(けんぽんほっけしゅう)の寺院です。
常楽寺は、不惜身命の先師常楽院日経上人(京都妙満寺第二十七世貫首)が開山しました。日経上人はその他にも江戸に五十ヶ寺もの寺院を創建しました。
慶長法難により、京都・六条河原で耳鼻削ぎの刑にあった常楽院日経上人は、江戸の布教の根本道場として日本橋に大伽藍を建てたものの、常楽寺は破却されました。
その後、弟子の知見院慶印日忠上人が、浅草の地に常楽寺を復興したものの、破却された寺号を用いるのは些か憚られるということで、当時の寺社奉行の勧めにより「慶印寺」として顕本法華宗の江戸触三ヶ寺として繁栄しました。
大正時代に、第34世山根日東上人の代に、区画整理で境内地が分断されることになり、やむなく慶印上人の兄弟子である境智院日秀上人が開創した牛込久成寺と合併し、元の常楽寺と号しました。
大正9年11月22日、日経上人の命日に開堂落慶法要を執り行いました。
しかし、第35世小野泰道上人の代に、一時期顕本法華宗から離脱し、単立寺院になりましたが、第36世として晋山した小島正明上人によって顕本法華宗に復帰しました。
現在は、高層マンションの1階に常楽寺が入居しています。
【常楽寺】の見どころ
また、常楽寺の墓地には、小野派一刀流の祖・伊藤一刀斎の墓碑があります。
その墓碑の右隣には、子孫の小野忠喜の墓が立っています。この小野忠喜は、11代将軍徳川家斉に仕え、家伝の剣技をことごとく台覧するという栄誉に預かりました。
伊藤一刀斎という人物は、戦国時代から江戸時代初期にかけての剣客です。
江戸時代に隆盛した一刀流剣術の祖とされていますが、伊藤一刀斎が「一刀流」を称したことはなかったと言われています。
伊藤一刀斎に関する経歴については、異説が多くどれが正しいかという拠り所がない人物とされています。
出身地は、一般的に伊豆国伊東の人であるとされ、出身地にちなんで伊藤あるいは伊東と名乗ったと言われています。ただし、伊東には伊藤一刀斎の伝承や伝説等が一切伝わっていません。
【常楽寺】周辺の見どころ
常楽寺の周辺には、柳湯(やなぎゆ)という銭湯があります。
地下天然水を薪で沸かしたお湯が楽しめます。ハイパワージェットバス、座風呂、寝風呂、水風呂等を完備している他に、木曜日・土曜日には生ハーブを使用した薬湯に入浴できます。
また、入浴料だけでサウナを無料で楽しめるところもおすすめしたいポイントです。
【常楽寺】へのアクセス
所在地
東京都新宿区原町2-30
交通機関
都営大江戸線 牛込柳町駅より徒歩で約1分
マップ
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