針供養で知られるパワースポット【森巌寺】
目次
【森巌寺】とは?
「森巌寺」(しんがんじ)とは、東京都世田谷区にある浄土宗の寺院で、正式名称を「八幡山浄光院森巌寺」と言います。御本尊は、阿弥陀如来です。
1608年に結城秀康の位牌所として建立されました。
江戸時代には、灸と針供養、富士講で名高い寺として知られ、多くの参詣者で賑わったそうです。
森巌寺の界隈は、「淡島の灸の森巌寺」として、1984年に「せたがや百景」に選定されています。
2006年には、境内にあった富士塚の発掘調査が実施されました。
【森巌寺】の見どころ
森巌寺の淡島堂が完成したのは天保7年のことでした。大黒様が安置されていますが、淡島堂に祀られる淡島様は、江戸時代、女性や子供に関する様々な御利益を授ける守り神として崇められていました。
ご祭礼は、医療と医薬の神の少彦名神で、創建当時から佇んでいる森巌寺の淡島堂は開山上人に由来します。
初代住職清誉上人は、紀州の出身で、持病の腰痛に悩まされていました。ある夜のこと、故郷の淡島様が夢枕に立ち、灸治の霊示を受けました。
早速、自分の足へ施灸すると、永年の腰痛が嘘のように完治したそうです。
その為、紀州加太の本社へ願い出て境内に淡島様を勧請しました。代々住職は、この灸治を口授相伝し、毎月3と8の日に人々に施すようになったと伝えられています。その灸の効果は世間の評判となって、毎月3と8の日の灸治の日には遠くから訪れる人が多くいたそうです。
その為、山門に掲げられている「粟嶋の灸」の看板は、その名残となっています。
近くにある淡島通りの名前は、この淡島様に由来しているそうです。
また、毎年2月8日に淡島堂で執り行われる「針供養」は、始まりは定かではないものの、江戸時代末期の狂歌の題材になっていることから、当時すでに近郊で知られている行事であったことが窺えます。
この針供養の当日は淡島堂内で供養が行われ、人々は用意された豆腐に古針を刺して供養します。
この針供養は、1999年に世田谷区指定無形民俗文化財(風俗慣習)に指定されています。
尚、淡島堂の前には、針塚が現存しています。
【森巌寺】周辺の見どころ
森巌寺周辺のオススメを紹介します。
森巌寺の最寄り駅が下北沢ですので、ぜひ下北沢をぶらりと散策してみてください。
下北沢だからこそのカルチャーをグルメやショッピングで味わえると思います。
こだわりのパン屋さん、老舗お煎餅屋さん、洋菓子店などが立ち並んでいます。
また、下北沢は「カレーの聖地」としても最近では注目されています。タイカレー、インドカレー、スープカレーだけではなく個性派カレーも存在するので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
【森巌寺】へのアクセス
所在地
東京都世田谷区代沢3-27-1
お問い合わせ先
03-3421-1730
交通機関
小田急線・京王井の頭線 下北沢駅より徒歩で約8分
ホームページ
http://www.shinganji.jp/
マップ
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